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Phantom ~Requiem for the Phantom~ #4.

「暗殺」

あれ以来、アインとツヴァイはペアで「仕事」を
こなしているらしい、という事で。

某ショッピングモールでの2人。いきなり
「彼女の今年の水着ゲットに付き合わされる彼氏」
モードでしたが、どうやらこれは任務のための
下見。中の人繫がりで
「1stシーズンのルイスと沙慈」を思いだしてしまい
ましたが。

演技、下手ね。」2人きりになって、アインの駄目出し。

今まではアインという「少女一人」だったのが、ツヴァイという
「少年のパートナー」が出来た。つまり、

一見学生風のカップル

に「擬態」しての仕事が可能なわけです。

しかも、スペック的に「同じ」しかも男子ゆえの
身体能力なども加算される。そうなると。

「完成」したツヴァイは、「アイン」を越えるのでは。
(たとえがアレですが、メカで『初号機』と『二号機』を
比べたら、どうしても「初期で不備な点を改良」することに
なる後者のそれが高いようなもの、なのかも。)

「どこで狙えばいい?」
「本人も護衛も一番気を緩めるところ」
「…正解よ。もういいわ。」

ツヴァイの目が妖しく光ったのを見逃さなかった
アイン。「天賭の才能」が垣間見えた瞬間。

彼は、たった三ヶ月でここまで来た。
自分は二年かかったところを。

ミッション本番。相変わらずアインが可愛い。
いきなり彼氏と痴話喧嘩ですかそうですか。
・・・実は目くらまし。ツヴァイが正体見抜かれそうに
なったからだそうですが。

そして、ミッション。
狙撃はアイン。ツヴァイはフォロー。
2人とも、「仮面」をつけてます。まあ、いろんな意味で
必要なんでしょう。
ミッション完了後、サイス=マスターが2人を「回収」。
この方も「仮面」つけてましたが…まるで某「赤い彗星」
みたいだ、これw。

クロウとマスター。腹の探りあいというか。

ミッション終了。次の指示が出るまでの間、潜伏している
部屋で。

自分達を、「出番待ちの猟犬」に例えるツヴァイ。
何というか、「そこまで来た」感があります。

そして、アイン。
思いのほかの速さで「自分の辿ってきた道」を走るツヴァイに、
「自分の鏡像」を観る。

そこにあるのは惧れなのか、不安なのか。憐憫なのか。

「こんな風に任務こなしてますよ」と観る側に知らせてくれる
回、立ったのかもしれませんが。
アインの心の動きが気になるところです。

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アニメ・コミック」カテゴリの記事

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ゲームの内容はこんな感じ

一章 覚醒→クロウディアの愛人になって記憶回復→サイスが裏切る→アインを射殺?→ファントムの名を継ぐ

数年後

二章 プロローグ 狂気→キャルに出会う→キャルを抱く→キャルを弄んで捨てる→インフェルノから逃亡

また数年後

三章 日本でなんちゃって学生生活→キャル(捨てた女)との対決→エレンの故郷へ→END

原作通りに進むんでしょうか? 最近オリジナルエピソードがやたら多い……

あと、声優の『入野自由』さんは、二章の狂ったツヴァイを演じきれるのでしょうか?(だから一章が長いんでしょ

うかね?)

ぶっちゃけ、ファントムの二章のツヴァイは強すぎます。超能力じゃなくて人間の底力な所が無茶苦茶ですね。

『ヤンマーニ』な人達と同格なレヴェルのキャラになるんですから。

オリジナルエピソードはツヴァイがMrファントムになってからやってほしいものです。

原作の神ゲーの様にうまく逝くかな?

投稿: ネタバレ | 2009年5月 7日 (木) 23時08分

一章の最初のほう 覚醒

人形みたいですね、言動も…

「……殺さなきゃ……殺される前に、殺さなきゃ」

とかですし。

一章 クロウディアの愛人になる

パスポートを見て記憶復活、そのまま組織に残ってクロウディアの駒になるか、日本大使館に保護してもらって日本に帰還するか。


一章 サイスが裏切る

そのまんま、インフェルノと縁を切るか悩んでいる時に負傷したアインに会う、その後二人で逃亡、その時、『記憶の無いアインに名前を付けてあげる』ちなみに、その名前は、ツヴァイがアメリカ旅行を決断した映画のヒロインの名前だったりする。

一章 アインを撃ち殺す

逃亡生活の最後。リズィに捕まる。

そして、裏切ったサイスを殺す仕事に就く。

仲間に疑われないように、銃の弾丸をサイスを殺す為の一発を残して全部捨てる。

そして強敵と遭遇、ここで玲二(ツヴァイ)が真の覚醒。命令ではなく、『自分の意思で人を殺す』決意をした為に、今までの理性的なストッパーが外れ、真の暗殺者に。強敵を圧倒的に追い詰めるが如何せん包囲を突破してサイスを殺すのには銃弾が一発じゃ足りない、そこでサイスを殺す武器を奪うために、強敵を射殺。胸に弾丸を撃ち込む。

しかし、その強敵は一緒に逃げた筈のアインだった。


一章 ファントムの名を継ぐ

アインを撃ち殺してしまったショックで人格が崩壊。そして、アインを仕留めた功績で出世、インフェルノ最強の暗殺者ツヴァイ=ファントムになる。


そして時は流れ、ツヴァイは、初代ファントムを大幅に上回る働きでインフェルノと敵対するギャングスターを次々と屠っていく。


投稿: 一章ネタバレ | 2009年5月 7日 (木) 23時12分

二章オープニング部分 ファントム=アソシネート

飛ばし飛ばしです。

「あいつを地獄の業火に叩き込むため……サタンよ、この銃弾に必中の御加護を……一撃必殺の祝福を……!」


「こちらファントム、任務を達成した……リズィ、聞こえているか?」

「もうかよ、こっちの部隊はまだ突入前だってのに」

「まあいいさ、それより次は脱出だろう、私たちは……」

「援護は必要ない」

「何言ってんだファントム?まだビルには百人近い護衛がいるはずだろ?」

「俺だけで十分だ、そうだな、ならお前達はビルから脱出しようとする人員を射殺してくれればいい」

そう、この悪夢から醒めるまで、殺して、殺して、殺して……



せっかく警備が強固な日を選んで襲撃したのだ、勲章(キズ)の一つでも付けてもらわないと面白くないじゃないか……



一呼吸の間に全体に照準、そしてトリガー、敵がこちらを理解する遥か前に両腕のパイソンが全弾撃ち尽くされる。

弾が切れたパイソンを放り捨て、身近な死体から銃を蹴り上げた。

――――遅過ぎる

敵のリズムも、呼吸も……みんな読みとれた。

手にしたトンプソンM1A1を構える。

敵のガードマンは、いまだ銃を手にしようと懐に手を伸ばした状態で固まっている。

もしかすると、自分達より先に反応を示した人員が脳漿をぶちまけて死んだ事に気付いてすらいないのかもしれない。

玲二の知覚する時間と眼前の“贄”達の時間は、それ程までの隔たりがあった。

口元がにやける。笑いが止まらなかった。



その思考が終わる前に手に握ったマシンガンが残りの警備員を鏖殺していた。

お粗末だな、こんなものでは殺し足りない……。

そう、怯まずに、自分自身を恐れずに、誰もが恐れるケダモノに……

『ガンビーノファミリーの(以下カット)』

「――デタラメだ……」

「クロウ、あいつは完全に狂ってる、これ以上そばにあいつを置いておくのはやめてくれ!!」

「あら、玲二はベットの上じゃ、まだまだ可愛い男の子よ」


投稿: 二章ネタバレ | 2009年5月 7日 (木) 23時14分

玄関のドアを叩く音にあたしは目を覚ました。

あれ、何時の間にベッドに?

そういえばビールを飲みながら寝ちゃったような…………。

玲二が運んでくれたのかな?

「開けな、小僧!!」

玄関の方から怒鳴り声がする。

誰だろう、玲二の知り合いかな?

もしかして昼間言ってた、仇を討ってくれるっていう友達かも。そう思ってベッドを抜け出したあたしは寝室の出入り口のところまで行って、じっと聞き耳を立てることにした。

「こりゃまた、随分と殺風景なネグラだなぁ、ファントム」

ファントム?

玲二の事じゃないの……?

聞き間違いかな?

「随分と雑な歓迎してくれるじゃねぇか、ファントム」

やっぱりファントムって呼んでる。

「いきなりだったものですからね。それで何のご用ですかな?ミスタ=ワイズメル」

ワイズメル?

あ、あのブラディーズのワイズメルなの?

……玲二はあのブラディーズの関係者だったんだ……。

「お前のボスのクロウディアの所為で、俺は今、しち面倒くさい仕事を押し付けられてるわけだが……。我らがリズィ嬢が、街のネズミに何やらこそこそ探らせてるのが目に付いたんでな。色々と面白い話を聞かせてもらったわけさ。例の娘っ子は、この奥か?」

あ、あたしのこと?

なんで、ブラディーズのワイズメルがあたしのことを?

「俺はここに何をしに来たのかと、訊いているのですが………」

玲二、ダメだよ。

そんな口きいちゃあ………。

相手はあのブラディーズのワイズメルだよ。

殺されちゃうよ。

「あのな、こっちとら暇じゃないいんだよ。クロウディアの尻拭いなんぞに割く時間は、一秒だって惜しいんだ。娘と喋らせろ。洗いざらい吐かす」

そうか、あたしが玲二に犯人を知らないけど知ってるって嘘ついた所為なんだ。

「何処で聞いたか知らないですが、彼女は何も知りませんよ」

何で玲二は平然とワイズメルと口がきけるの。怖くないの?

「オイオイ随分と話が違うじゃねえか。何か知ってると言ったのはオマエだろ」

あたしの嘘の所為で玲二を危険な事に巻き込んでる………。

「あの娘に目星をつけたのは俺の見当違いだった。空振りだったんですよ」


「いい加減にしやがれ!!お見通しなんだよ。オマエとクロウディアが何か企んでるってのは。あの娘がオマエやクロウディアに何を喋ったか…………。オマエが教えてくれないんなら、もう一度、その娘に訊いてみるしかねぇだろ?俺なりのやり方でよ」

もうだめね。ワイズメルは力に訴える気だわ………。


でも、次の瞬間、ロフトの空気が変わった。


カチリ。


玲二の手を覆っていたタオルから、銃の撃鉄が引かれる音……。


その場の全員の動きが止まった。


「―――そうかそうか、いいだろう、ここでコトを起こしたければ好きにしろ。……そうだな、あんたらに先に撃たせてやろう。だが………たかがデルタフォース崩れ一人の護衛で、俺を相手に生きてここから帰れると思うか?」


ロフトは目の前の玲二から溢れる狂気に包まれていた。

恐い。

あれは、本当にあの玲二なんだろうか?

「ホホォ・・・血の雨降らせてまで、守らなきゃならねえ娘ってワケか?」

玲二が守る?あたしを?

「ますます俺は会ってみたくなったぜ。」


「クックックッ、さすがだなミスタ=ワイズメル。後ろでブルってるランディちゃんとは違い、あんたはやる気充分だ。嫌いじゃないぜ、そう言う馬鹿はよぉ。何に喧嘩売ったか教えてやるよ。しっかりと刻んでやるぜ!さっさと抜きな!!」

!!

玲二は本気だ。

本気でワイズメルを殺そうとしている………。

「吠えやがったなぁ、このガキがぁ!!」


ワイズメルも本気だ。


「前々から気に食わなかったんだよワイズメル、俺はクロウディアの忠実な番犬だ。あんた達幹部の犬じゃないんだよ、安心しな、あんたの死後、ブラディーズの今後の事は考えてあるからなぁ!!」

あたしの嘘の所為で殺し合いが……。

そう考えて怖くなったあたしはベッドの戻り、毛布を被って全てから逃げ出した。

投稿: 二章 キャル | 2009年5月 7日 (木) 23時18分

ネタバレ、というか流石ニトロプラスというかw。

ゲームとアニメでは似て非なるもの、という捕らえ方をしてますので、落しどころがどこに来るか?を楽しみに見ています。

>超能力じゃなくて人間の底力な所が無茶苦茶ですね。
 既にその片鱗がw。

投稿: 由維 | 2009年5月 7日 (木) 23時18分

それからしばらくの間あたしはベッドの中で怯えていた。

でもそのあと何も起きなかった。

不思議に思ったあたしはベッドから出て、居間へと向かった。

何時の間にかワイズメルはいなくなっていてた。

居間では玲二が銃をテーブルの上に置いて何かを考えているようだった。

じっと見つめながらこの人のことを考える。

ワイズメルはこの人をファントムと呼んでいた。

それにあの時背中に走った悪寒。

この人はテレビでも話題になっていた殺し屋ファントムなんだろうか?

どうしてあたしを庇うような真似を?

そう考えているうちに彼と目があった。

誰もいなくなったロフトで、銃とタオルをテーブルに投げ出し、頭を抱える。

さて、これからどうするか?

明日の朝までには、どんな口八丁であれ、ワイズメル達を納得させる話を披露しなきゃならない訳だが……。

ふと見ると、隣室からこちらを窺う、怯えたように見開かれた瞳と目が合った。

キャル……

今の騒ぎで、目を覚ましていたのか?

「あいつ、知ってるよ……」


「あいつ、知ってるよ……。アイザック=ワイズメル…………あの“ブラディーズ”のリーダーでしょ?」


あたしは玲二に確認をしてみることにした。

でも口から出た言葉にはまだ震えが残っていた。

「……ああ、そうだ」

返ってきたのは肯定の返事。

「どうして、あたしを?」

「撃ち合いがあったのが彼の縄張りだったからだ。 詳しいことが知りたいらしくてね」

違う。あたしが聞きたいのはそんなことじゃない。

「違うよ、レージ………そうじゃなくて。 どうしてアタシのこと、庇ってくれたの?」

そう、裏の世界の住人の玲二も知っているはず。

このロサンゼルスでワイズメルと対立することの意味を。



「……巻き込む必要が、なかったからだ」

キャルは本気で恐かったんだろう。自分の嘘を真に受けて、泣く子も黙るギャングスターが、目の色を変えて押し掛けてきたのだ。

連中の恐ろしさを心得ていれば、怯えるのも無理はない。

「ごめんね」

「あたし、レージを疑ってた。日本人だから、あそこで死んでたヤクザの仲間かと思って……」

「……そうだったのか?」

「だから、一緒について行けば、ジュディの仇が見つかるかもって」

「それで、あんな嘘を?」

「……うん」

……まったく、なんて子だろうか。度胸と機転を誉めるよりは、無鉄砲さを咎めるべきだった。

「俺の演技も、最初からお見通しだったのか?」

「うん」

涙を拭きながら、キャルは無理に笑おうとする。

「嘘付くの、下手だよね。レージって」

返す言葉もなかった。

「ね、レージ」

「……ワイズメル、あなたのこと、ファントムって呼んでたね」

そんなことまで、聞き留めていたか。

「……知ってるよ、ファントムって」

「テレビでやってた。CIAの殺し屋で、アメリカじゅうのギャングを殺して回ってるって」

「あれはテレビだ。大嘘さ」

だがキャルの視線は、テーブルの上……タオルと一緒にぞんざいに置かれたベレッタに注がれていた。

「でも、殺し屋なのは本当?」

「……」

「その銃で、ワイズメルを殺すつもりだったんでしょ?」

「あたし、判ったよ。この人は撃つ気だ、って」

「レージ、別人みたいだった。……すごく恐かった」

「あなた、本物の殺し屋なのね?」

嘘が下手だと指摘を受けた矢先である。小賢しい言い逃れ方は、諦めた。

「そうだよ」

「殺し屋ファントム……」

マスメディアの関係者は、俺が殺し屋になった原因を作った奴らだ、だから手を出さずにいたのだが、その迂闊さが、これほど苛立たしく思えたことはない。

「CIAじゃないなら、フリーなの?お金で殺すの?」

「まぁ、そんな所だよ」

何気なくそう答えたのだが、そのときに、気がついておくべきだった。

キャルの眼差しの、異常な熱気に……

投稿: 二章 キャル2 | 2009年5月 7日 (木) 23時21分

キャルは小走りで、部屋の隅に放ってあったスポーツバッグを取ってくると、振り上げるようにしてテーブルの上に乗せた。

卓上に落ちたスポーツバッグの、見た目によらない重々しい音が、ふと気にかかる。

確かに、キャルが引き開けたジッパーの下から露わになった中身は、想像もしないものだった。

アイロンと糊をかけたように、きれいに束ねられた札束が、ぎっしりと詰まっている。

「これ全部あげるわ。数えたら500万ドルあった」

「これでジュディの仇を殺して」

あまりのことに、目に映るものと思考とが、なかなかうまく噛み合わない。

「おまえは……」

「ヤクザの奴らが持ってたお金よ」

「おまえが……盗んだのか?」

「盗んでなんかない!」

「こんな汚い金、あたしは1セントだって使ってないよ」

「決めてたんだ。これは全部ジュディの仇討ちに使うって」

「だから大家さんにも払わなかったし、何も食べなかった」

「奴らの金で……奴らを殺すの」

「探してたのよ。レージみたいな人。お金で手伝ってくれる人」

「だってレージ、ファントムなんでしょ?」

「あのマフィア殺しのファントムなんでしょ!?」

「……」

「お願い。ぜんぶ殺して」

「ゆうべ、あの路地に来た奴……」

「あそこで銃を撃った奴、撃たせた奴、この金を受け取るはずだった奴」

「ジュディを死なせた奴らはぜんぶ、一人残らず殺して!」

「落ち着け、キャル」

どうして自分は、こうも落ち着き払って話せるんだろう?今の自分自身の冷徹さが意外だった。

「今すぐに、答えは出ない。こういうことには順序がある」

「やって……くれるの?」

「見積もってやる。話は明日だ」

「今夜は、遅い。もう寝るんだ」

「……うん」

「……レージ」


再びベッドに横になったキャルに、細い声で呼ばれた。

「嘘ついて……ごめんね」

「お互い様だ」


弱々しい笑顔を見せてから、キャルは瞼を下ろした。

巻き込む訳にはいかない……そう思っていたときには、もうすでにキャルは、渦の真ん中に立っていたのか。

依然、襲撃者は謎だし、金を持ち去ったのが別人だったと判った今、さらに襲撃の目的まで謎になってしまったが……

ある意味では、進展なのだ。これで、今までは見当違いだった探索の方向が修正できた。敵の狙いは、金じゃない。

これをインフェルノに持ち込めば、事態の5割が収拾できることになる。

ひとまず金だけでも手元に戻れば、ヤクザたちもある程度は安心するだろう。


だが……どう説明する?

襲撃者は見つからず、金だけが戻ったというこの矛盾。

筋の通った説明をするには……事実をありのままに話すしかない。

明日、朝10時……


そこでインフェルノの幹部に、キャルのことを全て報告する手筈になっている。


インフェルノはキャルを許さないだろう。組織の賓客から金を奪い、面子を潰されたのだから。

たとえ金が全額戻っても、そして子供の仕業だったとしても、それで笑って済ませてくれるような連中じゃない。


ここに、この500万ドルの札束がある以上、もうキャルを庇う口実は見つけようがない。

それとも……ふと、とんでもない案に思い至る。

いっそ、キャルが金を持ち去ったという事実そのものを揉み消すか?

あの金を隠し、インフェルノにはシラを切り通す……

キャルの身を守るには、それしかない。だが、それは組織に対する完全な背任だ。

インフェルノは依然、金目当ての襲撃事件として、見当違いの方向で捜査を続けるだろう。ワイズメルはともかく、俺に全幅の信頼を寄せてくれているクロウディアまで、欺くことになる。


そして、一旦そんな嘘をついてしまえば、キャルは庇い抜かなきゃならない。事態に完全に決着がつき、キャルに寄せられる関心が、まったくなくなるまで。

そのための、都合のいい口実を、見つけられるだろうか?

幸い、今夜一晩は、考える時間があるが……。

選択肢

>キャルを引き渡す

>インフェルノにシラを切る

投稿: 二章 キャル3 | 2009年5月 7日 (木) 23時24分

ここから言動が、

「殺し屋も、もう廃業かな?」

「邪魔をするんじゃない、………死にたくなかったらな」

とか、少し優しくなったり、

殺しの仕事でも、顔を隠すためにまた仮面を着けていたりする。

投稿: キャルを抱いた後の変化  | 2009年5月 7日 (木) 23時27分

「嘘だ!!」

焼け焦げた臭いの立ちこめるロフトに響く怒声。サイスの話を聞いたキャルは、思わず大声で怒鳴っていた。

「落ち着きたまえ。ツヴァイ、いやファントムの方が判りやすいかな?」

「彼は組織を、インフェルノを裏切った。よって、ここには帰ってこないのだよ」

さも冷静に状況を説明するサイス。

だが、親身に説得をしているようなそぶりを見せているものの、実際は目の前の素材に対する興味が顔に出ていた。

「そんなことない!!約束したんだ……。どんなことがあっても必ず帰ってくるって!!」

「冷静に考えてみたまえ。組織に追われている彼が、わざわざ危険を冒して戻ってくるはずがないではないか。」

「いくら彼がインフェルノ最強の暗殺者=ファントムであっても、いやファントムだからこそ、こんな警戒の厳しい場所に現れることはない。」

「それは、彼と一緒にいた君なら、容易に理解できるのではないかな?」

サイスの巧みな話術は、キャルの疑念をあおるのに充分だった。

「そ、それは……」

すでに部屋が吹き飛んでから3日がすぎていた。しかし、玲二はここに戻って来てはいない。

「君にとっては信じられないかもしれないが、彼は君を捨てたのだよ」

サイスの言葉がキャルの心をえぐる。

待ちつかれてすでに反論する言葉も気力も失ったキャルは、黙って地面をみつめている。

そこに追い討ちをかけるように、サイスは言葉を続ける。

「しかも彼は女と一緒だという話だ。こんな可愛い女性がいるというのに、まったくファントムも隅に置けないものだ」


ビクッ!!


トドメともいえる言葉が体を貫き、キャルは跳ねるように一瞬体を震わす。


“命が惜しいだけでなく、しかも他の女のために自分を捨てた……”


その言葉に、キャルは心が音を立てて崩れていくのを感じていた

玲二との生活で幸せを感じていたのは自分だけだったのか?

玲二に抱かれ、そのたびに耳元で囁いてくれた言葉は、玲二が見せてくれた笑顔は、偽りのものだったのか?

玲二にとって、自分は邪魔な存在だったのか?

「とにかく、ここにいてもファントムは帰ってこない」

「それに、彼はもうこのアメリカには居ないようだ」

「我々も、そう遠くへは行けないだろうと思っていたのだが、どこかから大金を手に入れたらしくてね」

「500万ドルだ、この意味は判るね?そう、君が日本のヤクザ達から掠め取ったあの金だよ、君は大変な事をしてくれたようだね……」


そう言うと、サイスは傍らに控える少女2人に合図を送る。

それを察した少女達は、キャルの髪を引っ張り、無理やりキャルを立ち上がらせる。

「これから君には我々の組織、“インフェルノによるケジメを受けて貰う事になる”、なに、辛いのは最初だけだよ、慣れれば君にとっても楽しい時間になるさ」

俯くキャルには、最愛の人が他の女のもとに行ってしまったという言葉しか入ってこなかった、これから訪れる自分の境遇も知らずに……。


「では本部に戻るとしよう」

サイスは少女達を引き連れ、建物の外に待機させていた車へと向かう。

その間も、キャルの動揺は収まることはなかった。


投稿: 第二章 キャルを弄んで捨てるツヴァイ | 2009年5月 7日 (木) 23時28分

三章 三章のツヴァイは……


表情には出さずに密かに期待する俺。

美緒は暫くなにやらモジモジして、ようやく決意したように顔を上げた。


「あのぉ……今、好きな人っていますか………?」


ヨッシャーーーーー!!

心の中でガッツポーズ!

やっと俺にもまっとうな春が来たよ、お母さん!!

ラピュ△は本当にあったんだみたいに、神様は本当にいたん
だ!!と、心の中で叫ぶ。

苦節十数年、思えば、俺の周りにはろくな女がいやしなかった。

アメリカンサイズな胸をちらつかせて、人の事誘惑する露出過多オバサン(クロウディア)や、

自分の年齢弁えずに事ある毎に色目を使うマセたクソ餓鬼(キャル)………

うぅ………苦渋を味わう長き年月だった………

そんな俺にも、やっと………やっと!!

早苗………今までお前の事、トラブルメーカーとしか見てなかったが、今日からは天使に思えるよ………

恥ずかしさの余り完全に頬を染める美緒に、俺はあくまでも冷静な素振りをする。

ようやく舞い込んできた幸運だ………ここは慎重に対応しないと………

「………藤枝さん」


優しげに微笑みかけて高感度アップ。

ファントムの異名は伊達じゃない。

思い出すだけでも血が滲む厳しい特訓の成果を、この場で遺憾なく発揮せずに、どこで使うか。

そっと手を伸ばし、彼女の頬を触れようとした………瞬間。


「兄さん!」


呼んでもいない邪魔が入りやがった。

しかも………この声は…………


「江漣!」


二人だけの空間に割って入ってきたお邪魔虫に、美緒も驚いているようだ。

見たくも無いが………顔を向けてみる。

と、其処には、やはりというかなんというか、俺の“妹”って事になっている江漣(エレン)が立っていた。

くそぅ………この場で最も会いたくなかった奴なのに………

「美緒、兄さんに何かされた?」


シテネエヨ(まだ)

さりげない動作でちゃっかり俺の隣に陣地を確保する江漣。

しかも、ご丁寧に腕まで絡ませてきやがる…………

あぁ………人が折角正常な恋愛をしようとしてるのに……………


「あのなぁ………江………」


文句の一つでも言ってやろうとしたら、腰に固い感触を感じる。

…………このヤロウ、コルト・パイソンを平和な学園の中まで持ち込んでいやがる。

一体何処で人格形成を間違えたのか………長年サイスの傍にいたせいだな。絶対。

それにしても、これはあれか。

余計な事したら容赦なくぶっ殺すぞ!って無言の脅迫か………

そう。俺の頭痛の種は全てこの女(エレン)だ。

アメリカに居た頃はこんな風じゃなかった…………

もっとクールビューティーって感じで、近寄りがたいのにほっとけない印象があったのに………

今は、その雰囲気の欠片も無い。

………別の意味で近寄りがたくなってるがな。

「強くなったな」と思いたいが、そんなものは俺の幻想だと自覚している。

逃亡先に日本を選んだのが失敗だった………


投稿: 第三章 日本での逃亡生活 | 2009年5月 7日 (木) 23時30分

『……キャルだな』

案に反して、通話は即座に繋がった。

腹立たしいほどに落ち着き払った玲二の声で、たちまちキャルの中に怒りが蘇る。


「玲二、あんたよくも……」

『手遅れだよ。キャル』

『美緒はとっくに返してもらった。もう、お前に気兼ねする必要はない』


いつになく冷ややかな、嘲笑を交えた声。それは玲二が、キャル相手に初めて見せた一面だった。

『これで、またお別れだな。キャル』

胸の奥の怒りの塊が、めきめきと嵩を増していく。

「……追ってやる」

呪うように、祟るように、キャルは低く呟いた。


「地獄の底まで、あんたとあの女を追ってやる……」

『やめておけ』

『それともキャル、お前まさか、本気で俺に勝てると思ってるのか?』

「……何ぃ?」

『笑わせるな。お前みたいな間抜けが何人束になろうと、話にならん』


『こんな餓鬼にファントムを名乗らせるとは、つくづく堕ちたな。インフェルノも』


怒りのあまり眩暈がした。

「ケツに帆ォかけときながら、大した吠えようだな、あぁん!?」

『解らん奴だな。お前も』

『何なら、チャンスをくれてやろうか?』

玲二の語調がさらに冷え、その意外な申し出に、キャルは目をしばたく。

「……チャンス?」

『この先ずっとお前につきまとわれるのも、考えてみれば煩わしい話だ』

『いっそここで決着をつけてやってもいい。お前に度胸があれば、だが』


「面白ぇ……」


望むところだ。もうこの男に情けは必要ない。

キャルの怒りこそ正しかった。今、この身を灼く憎悪のままに……吾妻玲二は殺してやる。

『今から一時間待ってやる。それまでに、旧聖篠倉女学院礼拝堂に来い』

そう言い残して、あとは返事も待たずに通話は切られた。

ふつふつと、身体に邪悪な喜びが滾る。この感覚だ。今のキャルに残された、たったひとつの愉悦。

もう、キャルは恐れなかった。

渇きを癒す時がきた。飢えを満たす時がきた。

今度こそ、迷いはしない。内なる獣に駆られるがまま、突き進んでやる。最後まで。

投稿: 三章 対ドライ | 2009年5月 7日 (木) 23時31分

ご苦労様でした。

恐らくは1クール作品かと思われますが。
どこまで何をするのかはスタッフ次第ですので。

投稿: 由維 | 2009年5月 7日 (木) 23時34分

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» ■Phantom~Requiem for the Phantom~ 第4話「暗殺」 [ゆかねカムパニー2]
 今回が初めての実戦なのかと思ったら、既にもう、ツヴァイは暗殺の場数もこなして、アインともほぼ対等なパートナーに育っていました。  育つ、って言うか…。  ツヴ [続きを読む]

受信: 2009年4月25日 (土) 23時36分

» Phantom〜RequiemforthePhantom〜 第4話「暗殺」 [◆◇黒衣の貴婦人の徒然日記◇◆]
ついに暗殺者としての一歩を踏み出してたツヴァイ。久しぶりに戻った日常の世界。アイン・・・・可愛すぎるっ(>▽<)もう、どう見てもふたりは普通のカップルにしか見えないし。表情がめっちゃゆたかで、はしゃいで、甘えて。でも・・・それはアインの完璧な演技。切り...... [続きを読む]

受信: 2009年4月25日 (土) 23時36分

» Phantom〜Requiem for the Phantom〜 第4話「暗殺」 [マリアの憂鬱]
「光と影」 [続きを読む]

受信: 2009年4月26日 (日) 00時04分

» Phantom〜RequiemforthePhantom〜第4話「暗殺」 [にき☆ろぐ]
前回初めて人殺しの任務をしたツヴァイすでに何件もの仕事をやったようですねしかし冒頭のアインとツヴァイは普通の年頃のカップルにしか見えないよなちょっとキャピキャピしたアインに面食らったけど(笑)今回かなり衣装かえましたしアインは押していくなこの作品(まぁ地...... [続きを読む]

受信: 2009年4月26日 (日) 01時07分

» Phantom〜RequiemforthePhantom 第4話「暗殺」 [MAGI☆の日記]
Phantom〜RequiemforthePhantom〜の第4話を見ました。KOKIA/KARMA第4話 暗殺アインとツヴァイに新たな指令が下る。それはマフィアのボス、ドン=ルシオの暗殺だった。その現場となるショッピングモールで襲撃ポイントを探るため、2人はカップルに偽装してデートのように振...... [続きを読む]

受信: 2009年4月26日 (日) 07時03分

» 「Phantom〜RequiemforthePhantom〜」第4話 [日々“是”精進!]
 第4話「暗殺」ショッピングモールで少女が、疲れ顔の少年を連れまわす。どこでも日常的に見られる光景だった。ありふれた若いカップル・・・インフェルノのファントム。ウォレス大尉を始末した事により、正式にインフェルノの一員となったツヴァイはアインと共に任務を...... [続きを読む]

受信: 2009年4月26日 (日) 07時11分

» Phantom ~Requiem for the Phantom~ 第4話「暗殺」 [のらりんクロッキー]
なんでアインがこんなに 女の子女の子してるんだあああああー!! 演技だったとは_| ̄|○ 完全に感情をなくした殺人マシーンではなかったんですね。 まだ人間らしい感情を残していたアインとツヴァイ。 アインはなんかやばいよなあ。 演技じゃなくなってたよね。 いずれ... [続きを読む]

受信: 2009年4月26日 (日) 07時17分

» 『Phantom 〜Requiem for the Phantom〜』#4「暗殺」 [ジャスタウェイの日記☆ミラーブログ]
「あなたの瞳が、怖い…」 前回、とうとう実践で人を殺してしまったツヴァイ…。 今回どんな暗い顔をしているんだろうかと心配だったが、 なんとショッピングモールで表情豊かなアインとデート中だった! 本家ブログ記事はこちらから↓ http://kagura77.blog99.fc...... [続きを読む]

受信: 2009年4月26日 (日) 10時24分

» Phantom ~Requiem for the Phantom~ 第4話『暗殺』 [風庫~カゼクラ~]
この作品はどうにも見ながら書くって気分になれない… 落ち着いてじっくり見たい作品ですね。 ハマってるならはよ書けや~とも思うけど(そして毎回書けとも思うけど・汗) Phantomに関してはマイペースで行こうと思っております、悪しからず。 Phantom~Requiem for the Phan..... [続きを読む]

受信: 2009年4月26日 (日) 23時21分

» Phantom 〜Requiem for the Phantom〜 第4話 [パズライズ日記]
今回はショッピングモールで暗殺を実行する話。 最初は何かと思ったらデートの演技で下見に来てたんでしたか。 下手だなんて言ってますがツヴァイで普通、アインの演技が上手すぎるだけだと思います(笑)。 いきなりアインに何が起こったのかというキャラの豹変ぶり。 ...... [続きを読む]

受信: 2009年4月28日 (火) 15時54分

» Phantom~Requiem for the Phantom~ #4 [日々の記録]
今回は、ツンとデレ。2つのアインを楽しむことができたお話でした。ツヴァイとアインは、ダラスのショッピングモールに来ていました。しかし、いつもと何か雰囲気が違います。まるで...... [続きを読む]

受信: 2009年4月30日 (木) 12時03分

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