コードギアス 反逆のルル-シュR2 #25 .(最終回)
最終回「Re;」。
OPカットされてない。尺足りるんかな?つか、なかなか
本編に入らないのがなんともはや。
ルルーシュは、C.C.と出会い、「魔王」になることを決めた時点で
いずれは今のような事態になることを覚悟していたはず。
「死にたがっていた」スザクは「生きろ」というギアスを掛けられた。
「死ぬために」「生きるために」選んだ道は。
いや、怒涛の展開でした。特にAパート。
「8年ぶりに」見た兄の顔は「殺人鬼」のそれ、だったという。
恐らくは、自分もそうなのだろう。フレイアのスイッチを押したのは
自分なのだから。
「ダモクレスに、憎しみを集めます」そのために、フレイアを落とし続けた、
という。最初は兄を止めるため。しかし、兄がたとえ命を落としたとしても、
もはや止める理由は無くなり。
「お兄様にダモクレスの鍵を渡すわけにはいきません。」
ランスロットアルビオンと、紅蓮最終形態の一騎打ち。
機体スペックでは紅蓮が、
パイロットの身体能力ではスザクが、
それぞれ勝るゆえの拮抗。そして、「想い」でさえも。
あらゆるところで、「生きるための」闘いが繰り広げられる。
行き着くところが同じであるためなのか、なぜか「話が繋がる」ところが。
そして、「収束の時」来る。
ナナリーの事。
「私は、お兄様だけがいてくださればよかったのに。」
そういっていた彼女でしたが。
自分と思うところが同じであり、なおかつ、「一人で生きていける」
ようになったと判断したルル。
「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる。
ダモクレスの鍵を、我に渡せ!」躊躇することなく、妹にギアス発動。
抵抗するも、ギアスの力には勝てず。
「どうぞ、お兄様。」笑顔で鍵を渡すナナリー。
「ありがとう、ナナリー。愛してる。」
《この言葉は唯一人の肉親からの言葉であると思いたい。》
ギアスが解けたナナリー。兄をののしるが、既に当人は聞く耳持たず。
エネルギーが尽き、「動いているだけ」の状態である、ランスロットと紅蓮。
「それでも、勝負がつかない。」サンライズロボアニメの伝統である、
「主人公とラスボスがロボ戦しながら禅問答」を見事にこなしてくれましたが、
ついに決着が。
「貴方に、正義があれば!」紅蓮の紅い腕が、ランスロットの白い機体に
打ち込まれる。
「届かなかったのか…?」「いや、届いたよ。」
ランスロットの横腹にめり込んだ紅蓮の腕。それを残して落下する紅蓮の本体。
ジノのトリスタンがかろうじて稼動。紅蓮を回収。
「勝ったんだな。」爆発するランスロット。
声高らかに、勝利宣言するルルーシュ。
『全世界に告げる。
私は神聖ブリタニア帝国皇帝ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアである。
シュナイゼルは我が軍門に下った。これによってダモクレスもフレイアも全て
私のものとなった。黒の騎士団に私に抵抗する力は残っていまい。それでも
抗おうというならば、フレイアの力を知ることのなるだけだ。我が覇道を
阻む者はもはや存在しない。今日この日、この瞬間を持って世界はわが手に
落ちた。ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる、世界は我に従え!!』
二ヵ月後。スザクの墓碑が映る。《わざとらしいぞ;》
世界は第99代ブリタニア皇帝・ルルーシュの元に統一されていた。しかし、
逆らうものには全て死を、という恐怖独裁政治だったため、人々の憎しみは
ルルーシュ一人に全て向けられていた。
「反逆者たちを、公開処刑する」当日のパレード。
黒の騎士団の生き残り、シュナイゼルやナナリーなど、元皇族たち。
(フレイアの件があるとはいえ、あのナナリーをさらし者にした
ルルを鬼畜野郎だとは思いましたけど)
突然、行く手に現れた、「黒い仮面の男」。ゼロだ!
「ありえない。ゼロ=ルルーシュは別にいる。と言うことは。
人並みはずれた身体能力のあの男は。」思い当たったカレン。
護衛隊の銃撃をもすり抜け、まずはジェレミアと対峙!しかし。
ジェレミアを踏み台に!
「行け、仮面の男…。」不敵な微笑み。
ルルーシュと面と向った「ゼロ」。なぜかルルの表情は「かつて無いほどの」
穏やかさで。
『スザク、約束通りお前が俺を殺せ。
予定通り、世界の憎しみは今、俺に集まっている。後は俺が消えることで、
この憎しみの連鎖を断ち切るだけだ。黒の騎士団にはゼロという伝説が
残っている。シュナイゼルもゼロに仕える。これで世界は軍事力ではなく
話し合いという一つのテーブルに着くことができる、明日を迎えることが出来る。
…スザク、お前は英雄になるんだ。
世界の敵、皇帝ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアから世界を救った救世主・ゼロ』
今日の日までに、二人だけで交わした密約。
ゼロの剣、ルルーシュの身体を貫く。赤い血が、白い衣装を紅く染める。
「ルルーシュ…。」仮面の下で。流されるスザクの涙。
「これはお前にとっての罰だ。お前は正義の味方として仮面を被り続ける。
枢木スザクとして生きることはもうない…。
人並みの幸せを全て世界のために捧げてもらう、永遠に…」
「そのギアス、確かに受け取った」
おびただしい流血の中、玉座から転がり落ちるルルーシュ。
その血まみれの手を握る、足元につながれていたナナリー。
ルルーシュの「想い」を感じ取る彼女。肉親の情愛の故か、
それとも彼女自身の「能力」なのかはわかりませんが。
「お兄様、愛してます…目を開けてください、お兄様!」
慟哭。彼女のどこに、このような激しい感情があったのかと
思われましたが、ルルの妹であるから。
現実は。その声すらも
「人質を解放せよ!」コーネリア初めとする「レジスタンス」たちの
鬨の声にかき消されて。
「俺は世界を壊し、創る…。」最後の言葉。間もなく、
「ゼロ、ゼロ、ゼロ!」「正義の味方」ゼロを賞賛する声に
消えていった。
そして。
カレンは普通の高校生に。制服を見るとアシュフォード学院に復学?
お母さんと暮らせているらしい。
ルル=ゼロを知る、数少ない「証人」である彼女のモノローグ。
「色んな憎しみや悪事はほとんどあなた一人に押し付けられて。
皆、ダモクレスというシステムより名前のある一人の方が
分かりやすかったってことかしら?調子のいい話よね。」
カレン、鋭い。例えば、
「ゴルゴムの仕業だ!」という名句があるではないですかwww。
「でも、だからこそ、皆は過去にとらわれず先に進めるのかもしれない。」
そうだと思います。現に、恐らくは現体制の中枢若しくは象徴的存在と
思われるナナリーのそばには、
「正義のヒーロー」ゼロの姿が。
一連のラスボス?になるはずのC.C.。「自分を殺してもらうために」
ルルーシュにギアスを与えた、はずだったのに。
「死んだ」のはルルーシュ。
また、自分は「生きて」しまった。でも、彼の願いはかなったのだから。
『ギアスという名の王の力は人を孤独にする…。少しだけ違っていたか…?
なぁ、ルルーシュ』
「少しは違う。」と彼ならば返したと思います。
大変な半年でした。とにかく、ジェットコースター展開もいいところでしたから。
しかし、ルルーシュもスザクも「大量殺戮」したことには変わりなく。
《これはナナリーにもいえますが》
二人とも、何事も無くても「人並みの幸せ」には程遠かったことを思えば、
「運命に反逆」したことで「納得のいく生き方」が出来たから、悔いは
無いかと思われます。《視聴者的には残念ですが》
「ゼロ」は記号、とは作中でよく言われてましたし、また、「イレブン脱出」
にも使われたレトリックでもありました。
「枢木スザク」。実はこの名前も「裏切り者」という意味の記号となってました。
スザクが消したかったのは、シンボライズされた「枢木スザク」ではなかったかと。
普通は、「名前」を消すためには「本人」も消えないと無理ですが、ルルーシュは
自らの死と「等価交換」して、「スザク」を「正義の味方」に育て上げた「ゼロ」に
コンバート、「生かせ」たのだと思います。
その「想い」を「ギアス」と捕らえた「スザク」。また、
「想いはギアスに似ている。」という台詞も、このあたりにリンク
してきます。いや、深いな。
だから、「ルル」は「スザク」=「ゼロ」に殺されなければならなかった。
「ゼロ・レクイエム」。「鎮魂歌」ではなく、「福音」ではなかったかと。
初め、「ゼロ」のコスチュームがいかにも「ダークヒーロー」然だったのを
随分ネタにしてましたが、今になってみると、「そういう意味合い」もあったのかと
感心します。
スタッフのみなさん、お疲れ様でした、そして、ありがとう。
もしかしたら、この世界では、「ゼロ」をモデルにしたヒーロー番組なんかが
創られてるのかも知れないw。いや、創られてるよ。
「仮面の騎士・ゼロ」…普通にあるな、確実に;。
《本人がスーアクさん以上にスタントこなしてそうですが;》
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コメント
最後、オレンジ畑で働いてる姿にはちょっと笑ってしまいました、汗水流して働いてる姿が似合いすぎですw
ルルーシュはやっぱり死んじゃったんですかね・・・C.C.が流した涙が印象的でした。
投稿: かなべえ | 2008年9月29日 (月) 22時36分
お久しぶりです。
ジェレミアさんには和ませていただきました。
ルルは死んだ、と思ってます。つか、
「死ぬときは、スザクに殺されたい。」と願っていた気がしてます。
ルルの最後の表情からの憶測ですが。
投稿: 由維 | 2008年9月30日 (火) 01時46分