ブラスレイター#14.
「聖者の選択」
ジョセフの過去・後編。前編だけでもああなのに、まさかそれを軽く凌駕する
展開が待っていようとは。
大洪水がおき、教会へ避難した人たち。いわゆる「市民」はどーした?という疑問が
ブロガーさんの中にもありました。が、えげつない種明かしが。
教会に避難していたのはすべて「移民」であった、という事実。
「市民」がどういう状況なのかは分かりませんが、それでも、
「教会ごと移民を焼き討ちしてしまえ!」というのは尋常な事態ではなく。
もはや「宗教」を越えています。少なくとも、「教会」というのは信仰のよりどころ、
でなければならないのに。
(勝手口に土嚢置いて逃げ道塞いでいる時点で、弁解の猶予なし)
恐らく、ザーキン始めとする医学生のボランティア(もちろん市民)が移民の救援に
動いたのが面白くなかったのだと。
その中で。思わぬ再会。ボランティアの女学生・サーシャが、ジョセフのクロスを見て、
「弟だわ。」
ジョセフが生まれたばかりの頃。「食べるには困らないから」奉公にだされた、という姉。
運命のめぐり合わせ?ザーキンとは志を同じくするもの。思いがけず肉親に遭えた喜び。
ジョゼフとザーキン、兄弟のごとくじゃれあったりw。つかの間の安らぎ。
しかし。避難民の子供達の間に、「猩紅熱」の兆しが。学生であるザーキンの元には、
必要なだけの抗生物質がない。夜中の大学病院の薬品庫に忍び込むジョセフ。しかし、
そこにはザーキンが先客に。
「同じことを考えている」
結局は見つかり、包囲網を張られるが。そこに現れたのはヴィクター所長!サーシャの
機転で、難を逃れる二人・
「私の研究は、これくらいのことを見逃してくださるだけの価値があると思います!。」
サーシャは、移民初の「研究員」としての地位を確保していた。病気の根絶のための
ナノマシン開発。「子供達が病気で死ぬことがないように。」始められたはずだったのが
思いもよらない方向へ。彼女の表情が暗かったのは、恐らくは。
「軍事利用」。
そして、薬を「移民の子供達」に使うザーキンたちにも、「市民」の負の感情は次第に
向けられつつあった。
被災した移民には、「災害の後始末」という仕事が与えられていたが、昼食が出るのみで、
日当はなし。これだけでも十分酷いのに。
「おかあさん、何も食べてない。」
「仕事先で貰うお昼ご飯も、食べずに持って帰ってきてくれてるんだ。」
「お母さんに、何か遭ったらどうしよう。」
子供達の決断は。
ついに、子供達の間に猩紅熱が蔓延。次々と倒れていく子供達。そんな中、
「子ども用にとってあった薬がない。」
背後を見ると、一個のパンが。
「あれは、お手伝いの駄賃で買ってきたパンだと…!」気付く母親。
避難民は既に危機的状況。にもかかわらず、「善良なる市民」は、「移民の分際で、
わきまえない」サーシャをついに標的に。
「殴るなら、殴りなさい!」
この日が来ることは、覚悟していたとはいえ、その結果は人として許されない状況に。
ジョセフが「市民の子ども」に「遊ばれて」いたときもそうですが、恐らくは画面に
うつらないところで、「筆舌に尽くし難い」行為を受けていたことは容易に考えられ。
ジョセフが発見したときの彼女。
鉄パイプで全身殴打されたことにより、血まみれで路上に放置されていた。
全身包帯に巻かれた、痛々しい姿。片目は包帯で覆われ、血がにじみ。
それでも、病気の子供達を心配する彼女。次々と病に倒れていく子供達。
サーシャ、心拍停止。
助かるはずだったのに。「一個のパン」と引き換えの命。
絶望のあまり、入水自殺を図ったザーキン。しかし、すぐに助けられる。
ヴィクター所長。そんな彼に、甘い言葉を囁く。
ジョセフへの、サーシャからの手紙。
そこには、「研究を利用され、人間を生きた兵器に改造する技術の手助けを
せざるを得なくなった」ことが。
「ボクはあの老婆が言っていた黙示録の意味が初めて分かった。この苦しみを
終わらせなければならない…ボクはこの世界を終わらせる!!」
避難所にいた老婆。「黙示録が来る」とつぶやいていた、あの人。
ザーキン。「ナノマシン」を体内に取り込み。所長の思惑に反して、
「世界を終わらせる」ことを宣言。手始めに周囲を火の海にする。
ザーキンを止めようとして、深手を負ったジョセフ。
「どんなに苦しくても、生きる意味はある。」神父様の言葉。
「俺は、神父様の言葉を信じる」
「ならば、生きろ。」
瀕死のジョセフの口元に、自らの血を含ませるザーキン。
目覚めたジョセフ。総てが生まれかわっていた。そして。
「これを与える。お前はザーキンを追え。」
所長。ジョセフに「ガルム」と「任務」を与えるーーーーー。
所長にとって、いずれも「想定外」だったみたいですが、すぐうまいこと
立ち回るところは、さすが。
長い昔話が終わる。沢山の十字架。それは、病気で死んだ子供達の墓標。
言葉が出ないアマンダと、ジョセフの前に、「新機体」が爆音を立てて登場。
メイフォン、現る。どうやら「お迎え」みたいです。
しかし、そこには髪の色も瞳の色も変わってましたが、サーシャもいました。
「新たなる闘い」が始まる。
ジョセフとアマンダ、共闘フラグ立ちました。ザーキンの言葉の意味もやっと
分かりました。しかしな。これではザーキン悪い奴に思えない;。
とりあえず、XATは「自作自演」のスケープゴートのためにある組織かも。それでも
アマンダはそこで闘うだろうし。
この作品の凄いところは「差別」「貧困」「偏見」という、マイナスのキーワード
を逃げることなく描写しているところだと思います。「深夜・R指定枠」ならでは
こそ。このあたりに踏み込んだ作品を作るには、やはり「実験枠」としての深夜態は
必要なのですが。
「CO2対策」として「深夜枠」の縮小を訴える動きがあるのですが、もしかしたら?
と穿ったことを考えてしまったり。
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